色落ちしにくいのれんの染色方法は?設置場所の注意点と併せてご紹介
こんにちは!良い感じで老舗感が出ている色褪せしたのれんって風情があって、くぐりたくなると感じているSワンくんです。
本日は、前回に引き続き「のれん」編となり、色落ちが気になると言った場合に最適な染色方法と設置に関する注意点をご紹介いたします。
のれんは本来、綿の染物で製作
暖簾は通常「反応染め」という染め方で綿生地を使用して製作致しますが、その際に使用する染料は日光に弱く、日に当たると色落ちする特性がございます。
今回は日に当たっても色落ちしにくい印刷方法とその特徴をご紹介させて頂きます。
耐光性がある染色方法は顔料プリント
色落ちしにくい印刷方法に顔料プリントという印刷方法がございます。
この時に用いる顔料インクは日光に強く、反応染めに比べますと色落ちしにくくなります。
※色落ちしないわけではありません
また反応染めに比べ細かいデザインを再現しやすい特徴もございます。
最近はかなり細かいデザインの暖簾も増えてきている為、反応染めですと潰れたり滲んだりしてしまう場合がございますが、顔料プリントですと細かいデザインも再現しやすくなります。
但し、設置場所には注意が必要
ただデメリットもございまして、顔料インクが固い為、仕上りが少し固くゴワゴワしたような仕上りになります。
日よけ幕や設置場所が高い所にあり人の手が触れない暖簾であれば問題ありませんが、人がくぐる場合での店舗店頭設置では、固めとなる仕上がりが少し気になるかもしれません。
また、反応染めに比べあまり裏抜け致しません。
例えば紺ベタに白抜きの暖簾の場合、表は紺ですが、裏はほぼ白になります。
背面が白地のデザインでしたら、あまり気になりませんが、ベタ地のデザインの場合、注意が必要となります。
なるほど!色落ちの原因は、生地では無く染色方法による違いが大きかったんですね。と、ただただ勉強になったと感じたSワンくんです。
皆さまは、いかがでしたでしょうか?設置場所などに応じた製作のご相談もSPの卸には専門スタッフが常駐しておりますのでお気軽にご連絡ください。
今回も、お忙しい所ご一読くださいまして誠にありがとうございます!