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シルクスクリーン印刷とは?特徴と仕組みを解説します!

シルクスクリーン印刷とは?特徴と仕組みを解説します!

こんにちは!Sワンくんです!
今回はオリジナルグッズ製作に欠かせない「シルクスクリーン印刷」についてご紹介します。
よく見かける製法ですが、仕組みや特徴を知ると「なるほど!」と思えるポイントがいっぱいなんです。
さっそく販促マスターに詳しく聞いてきました!

今回は印刷技法のひとつ、シルクスクリーン印刷を紹介させて頂きます。

シルクスクリーン印刷とは?

シルクスクリーン製作イメージ

シルクスクリーンとは、メッシュ状のスクリーン(網のような布)を使用し、インクを生地に刷り込むことで、デザインを忠実に再現する印刷方法です。

インクが通る部分・通らない部分

スクリーンにはインクが通る部分と通らない部分があり、デザインに合わせてインクの通る穴を作ります。

スクリーンの上にインクをのせ、ヘラで圧をかけながら刷ることで穴の部分だけにインクが通り、生地に模様が印刷されるという仕組みです。

色数と版の仕組み

シルクスクリーン用の赤・青・黄の版

シルクスクリーン印刷では、使用する色ごとに専用の版(スクリーン)を作成します。
たとえば赤・青・黄色の3色を使用する場合は、3つの版が必要となります。

そのため、色数が多いと手間やコストがかかりますが、同じデザインを大量に印刷する場合は版を使い回すことができるため、コストを抑えることができます。

この特性から、シルクスクリーン印刷は大量生産に非常に適した印刷方法といえます。

印刷の仕上がりと特徴

シルクスクリーン印刷の製作事例

シルクスクリーン印刷の大きな特徴は、印刷部分が非常にくっきりとシャープに再現される点です。

フルカラー印刷と比較しても、エッジの効いた鮮明な仕上がりが得られるため、ロゴや文字などの細部表現にも適しています。

四色分解について

また、技術のひとつとして「四色分解」によるフルカラー印刷も行えます。

4色分解の製作事例

これはCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4枚の版を掛け合わせることで、写真のようなフルカラー表現を実現する印刷方法です。

フルカラープリントは大量製作時も製作費用に変動はありませんが、シルクスクリーンはその分版代が安くなるため、枚数によってはこちらの方が安く仕上がります。

四色分解は、現在は手ぬぐいとのぼり旗のみ対応可能となっています。

シルクスクリーンが対応可能な製品例

弊社では、以下のような製品へシルクスクリーン印刷を活用しております。

サイズや素材によって異なりますが、色数が少なく、枚数が多いデザインの場合は、非常にコストパフォーマンスの高い製法となります。

手旗

大型イベントなどで多数製作する場合には、シルクスクリーンが特に有効です。

のぼり旗

従来はシルクスクリーンによる大量生産で単価を抑えていましたが、近年ではフルカラー印刷技術の進化により、少量でもフルカラーの方がコストを抑えられるケースも増えております。

風呂敷

こちらもシルクスクリーン印刷が活躍する製品のひとつです。
風呂敷の場合は手触りや仕上がりの風合いも重要となるため、ご希望に応じて柔軟剤を使用し、やわらかく仕上げるといった対応も行っております。

お客様のご希望に合った印刷方法をご提案させて頂きますので、いつでもお気軽にご相談ください。

シルクスクリーンについてのよくある質問

ラメインクでの印刷は出来ますか。

Tシャツや一部のトートバッグなど、商品によっては対応可能です。
金・銀・蓄光なども対応可能できるため、オリジナリティの高いグッズにおすすめです。

同版でインクの色だけ変えてプリントする事は出来ますか。

インク色変更トートバッグ

対応可能です。
その際は色替え代などの料金が発生しますので、ご希望の場合は当店スタッフまでお問い合わせください。

Tシャツとパーカーなど、同じ版で違う商品にプリントする事は出来ますか。

生地の素材が同じようなものであれば、対応が可能です。

同版グッズ

例えば、Tシャツとブルゾンの場合は素材感が異なるため同じ版は使用できません。
素材によって使用するインクの種類が異なるため、版を使い分ける必要があります。

赤と青のグラデーションのデザインは、シルクスクリーンで表現出来ますか。

アパレル商品やトートバッグなどの場合はシルクスクリーン印刷でのグラデーション対応は不可となります。ご希望の際はフルカラープリントでの対応となります。

版にサイズ制限はありますか。

アパレル商品の場合は、通常280×350mmの版サイズでご案内しておりますが、最大で380×500mm程度までのサイズでしたら対応することが可能です。
商材によって版の最大サイズは異なりますので、お気軽にご相談ください。

今回はシルクスクリーン印刷の仕組みや特徴、対応できる製品例についてご紹介しました。
色数や枚数によってコスト面でメリットが大きく、しっかりとした仕上がりが得られるのが魅力ですね。
本記事がシルクスクリーン印刷を検討される際の参考になれば嬉しいです!
今回もご一読ありがとうございました!